院長ブログ

脚立から落ちて肩を地面にぶつけ、鎖骨骨折した症例

2017年7月8日更新


最新の治療器と伝統の手技のハイブリッドで骨折、捻挫を早期回復にみちびくいろは接骨院の一人院長 服部です。
 
今回は脚立から落ちて肩をぶつけ、鎖骨骨折をしたケースをご紹介します。
いまもしアナタがぶつけたり転んで腕を強めについたりして、肩に痛みが発生しているのであれば、この記事を読むことで参考になることがあるかもしれません。
 
なぜなら鎖骨が折れている場合、外からの見た目で骨折していると判断できることもあるからです。
 
ではどのようなポイントを見ていけばいいのかを解説していきたいと思います。

鎖骨の位置

鎖骨の場所は骨模型で示すとこうなります

また身体の表層に投影すると下のようになります。

※写真は骨折とは違う人です
 

どの部分が折れやすいか

鎖骨が折れた場合、特に外側から1/3の部分に力が加わりやすくそこで骨折するケースが多いです。
骨折部分のエコー写真をご覧ください

似ている他の症例との見分け方

鎖骨が折れた場合、骨折部の外側の骨片が肩甲骨とつながっていてそれについている筋肉が内下方にひっぱります。
ですので痛めた方の肩が落ち、肩幅が減少しているように見えます。

肩鎖関節脱臼

鎖骨が折れるのではなく鎖骨と肩甲骨を結ぶ靭帯が切れて離れてしまうものです。
この場合、肩幅の減少はなく鎖骨の外端部が盛り上がって見えます。
その部分を押すとピョコピョコと段発力がありますので「ピアノキーサイン」とも言われます。

肩関節脱臼

鎖骨骨折と同様に肩を強くぶつけてしまった場合に肩関節が外れることがあります。
肩関節脱臼では肩が下がって見えます。特徴的なものとしては腕の上部から肩にかけての筋肉(三角筋)の膨隆がなくなってしまいます。

当院での処置の仕方

当院では「デゾーの三帯」という巻き方を行いました。

デゾーの三帯のメリットデメリット

この処置のいいところは包帯を使っての固定の段階で、骨のズレを動かして元の位置に近づけることができるという点です。

デメリットは写真をご覧いただくとわかる通り、がっちり固定で何にもできなくなります。
なのでケガをして数日は骨の位置を近づけるためにこの固定を行い、落ち着いたらクラビクルバンドといった簡易固定具に変更するとよいと思います。

まとめ

今回のケースでは医科に対診した際にクラビクルバンドをされて戻ってきました。

いろは接骨院
その後、医科への通院となってしまったため経過観察ができませんでした。
今回のケースは転位(骨のズレ)が少なかったために保存療法(包帯などの固定による処置)となりましたが転位が大きい場合、手術になるケースもあります。
痛みをガマンしてもいいことはありませんので痛めてしまった場合はすぐに専門家に相談してください。
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