まさかのケガをしたときに頼りになる接骨院でありたい、いろは接骨院の院長 服部です。
思いもよらないケガが実は骨折してた、というケースはときどき遭遇します。
今回取り上げる症例は「小学生の弟がふざけてやったキックがお姉ちゃんの足にあたって、指の骨が欠けていた(骨折していた)」ケースをご紹介します。
この記事を読んだみなさんが「まさかこんなことで骨が折れるなんて」という認識をもってもらうと、いざというときに役立つと思います。
患者さんの訴え
そのときの写真
中指の第一関節部が赤くなっているのがわかるかと思います。
検査の結果
エコー観察を行ったところ、下の写真のとおり指の一番末端の骨が欠けている可能性が高いという結果になりました。
整復の様子
骨片が少し離れているのがエコーで確認できたのでポジションを戻さなければなりません。
小さい骨に対して力をかけるので濡れたタオルを当てて滑りどめとし、整復(骨の位置を治すこと)を行いました。
医科の対診も完了し、翌日には発赤がだいぶ落ち着いていたのが確認できました。
固定の様子
足の甲側の部分が欠けているということは指を足裏側に曲げるとその骨片が離れるほうに力が加わってしまいます。
なので足趾の裏側に副子を当てて固定を行うことになりました。
約十日後の様子
およそ2週間の固定を予定していたのですが、整復した翌日には発赤もだいぶ落ち着き、1週間後には痛みもほとんどありませんでした。
約十日後に超音波で患部の様子を再度確認し、良好な経過が得られているようでしたので、予定よりも少し早く固定を外し部活動も軽い運動から行ってもらいました。
部活を行っても特に問題も起こらなかったので無事当院を卒業してもらいました。
まとめ
部活の試合にも間に合ってよかったです