四日市のいろは接骨院院長の服部です。
日常で一番発生しやすいケガというとやはりねんざになると思います。
今回は患者さんとのやりとりの中でよくある「捻挫したときはどうすればいいか?」ということを説明したいと思います。
この記事を読めば、万が一ねんざしたときのカンタンな応急処置を学ぶことができます。
基本はRICE!で覚えておこう
一般的に捻挫のようなケガをした場合はRICE処置というものを基本に考えます。
R・・・REST 休息・安静
I・・・ICING 冷却
C・・・COMPRESSION 圧迫、固定
E・・・ELEVATION 挙上、上に挙げる
スポーツの試合会場や学校などで、グキっとやっちまった場合はこの4つを基本に応急処置とするとよいでしょう。
もちろんその場に救護所などがある場合はそちらの指示に従います。
そして覚えておいてほしいのがこの4つの応急処置の目的は「腫れを作らない」ことです。
ケガしたてのころの処置で腫れを抑えることができる=早く治ると言っても過言ではありません。
では一つずつ見ていきましょう。
REST 休息、安静
何はなくとも動かさないことです。
後のにも書きますが、その場で捻挫という判断をするのも危険です。
患部を動かさないというのが一番基本的なことだということを覚えておいてください。
ですので足首をねんざしてしまった場合、足をついたり歩いたりして患部に荷重をかけるのも良くないです。
ICING 冷却
次に、氷などがあれば冷やしてください。
氷がない場合は流水などがいいでしょう。
大人では20分~25分くらい、中学生くらいまでの子どもは15分くらい冷やしてください。
コールドスプレーやシップなどは冷たく感じるだけで患部の熱をとってくれる作用はありませんのでしなくても大丈夫です。
COMPRESSION 圧迫、固定
やらかしてすぐなら圧迫は非常に有効です。
腫れが出ることをいかに抑えるかが早期回復のカギとなると言えます。
ひとつ上の項目である冷却をしながら抑えるといいでしょう。
時間が経過して腫れが出てきてしまった場合や、冷却が終わり、帰宅などの動かなければならないときはテーピングなどの固定をするといいでしょう。
ELEVATION 挙上
患部を上にあげることが4つ目の項目になります。
具体的には「心臓の高さ」よりも高くすることが重要です。
ここまでの項目は一つずつするのではなく、同時にします。
なので例えば、足首を捻挫してしまった場合は、
仰向きに寝転がってイスの上にヒザから下を載せて、氷の入った袋で患部を押さえながら冷やす(決められた時間)
となります。
最初にも言いましたが、この段階で腫れを作らなければ、完治までの期間は非常に早くなるといえます。
5つ目のポイントは・・・
最後にRESTの項目でも少し書きましたが、その場で捻挫と判断するのは危険です。
捻挫と骨折(はく離骨折)の症状はほぼ同じであり、はく離骨折を見逃して治癒期間を終わらせてしまうと本来つながっている骨と骨が離れやすくなり、再び捻挫のように負傷しやすくなってしまいます。
5つ目のポイントは、「専門家にみせる」ということです。
私が書くと手前みそになってしまうかもしれませんが、これまで何人もの患者さんが自分で捻挫だと思い込んで、なかなか良くならず来院して初めて骨折が潜んでいたというケースを見てきました。
そうすると非常に治りが遅く、競技を休まなければならない期間が長くなります。
このブログを読んでくださったアナタがそうならないことを祈っています。