足の裏、特に踵(かかと)が痛むという女性が当院には多く来院されます。
整形外科でレントゲンを撮っても「踵骨棘ですね」とか「足底筋膜炎(足底腱膜炎と同義)ですね」と言われてシップを渡されました、という方も多いかもしれません。
足のかかとの骨(=踵骨)からつま先に向かって足底筋膜が伸びていますが、その付着部が炎症を起こすのが足底筋膜炎、骨化して骨のトゲになるのが踵骨棘となります。
トゲや炎症が起こると足を着くたびに痛みが走り、ひどくなるとつま先立ちでしか生活できなくなってしまうことも。
痛みがひどくて立ち仕事や歩くことに支障がでると大変ですよね。
この記事ではそんな踵骨棘や足底筋膜炎になりやすいタイプの共通点と当院で行っているテーピング方法をご紹介したいと思います。
テーピング自体はそんなに難しいものではないのでご自身でチャレンジしていただくといいと思います。
テーピングであまり変化がない方は根本的に治す治療法をこちらの記事に書いておりますのでご参考になさってください
https://168168168.jp/plantar-fasciitis-how-to-heal/
踵骨棘?足底筋膜炎?
踵からつま先にむけて足底筋膜が走っています。
これが歩く際の負荷によって(主にひっぱられて)付着部に炎症が起こるのが足底筋膜炎です。
同じ個所に骨のトゲが発生しているのが踵骨棘です。
どちらもカカトを地面につくと痛みが走ります。
カカトにクッションの入った靴を履いてごまかそうとする人もいるのではないでしょうか?
また朝、起床時に痛みが出るという人も少なくありません。
この二つを症状をもって鑑別(どちらか確定すること)することはほぼ不可能だと思われます。
レントゲンもしくはエコー観察による鑑別が必要でしょう。
このやっかいな足の裏の痛みはどんな人に起こりやすいのでしょうか
かかとの痛みの起こりやすい人の共通点
これらの足の裏の痛みが起こりやすい人には共通点があります。
これは当院に来院された人たちの統計によるものです。
- 40歳前後の女性
- ややふくよかな体型をしている
- 立ちっぱなしの仕事が多い
あと、これは自分では判断できませんが、エコーで踵の骨の形をみたときに、丸味が減っている骨であることが多いです。
いろは接骨院でのテーピング法
当院で行っている施術の一つにテーピングがあります。
これを動画にしましたのでどうぞ参考にしてください。
根本から良くするために
なぜ先ほどのテーピングはカカトをくるむように張るだけで痛みが減少するのでしょうか?
これを説明するには解剖学的なアプローチが必要で専門的すぎるのでここでは割愛させていただきます。
が、当院でテーピングをするのは踵の脂肪層に対してのアプローチを行った後になります。
テーピングの目的は普段の歩きで痛みが出ないようにするために行うもので、テーピングをしておけば治る、というものではないと考えています。
また先ほど足底筋膜が歩く際に引っ張られて負荷がかかると説明いたしました。
この負荷は、単純に体重が重いほど大きくなるわけではありません。
ご興味がある方はお気軽にお問合せください。