今回は首と腰が同時におかしくなって、同時に治ったケースです。
われわれの仕事で一番やったなあって思うときがあります。
それはドクターG(NHKでやってた番組)みたいに知識と推理で患者さんの症状バシっと解決できて治せたときです。
今回はまさにそんなケースをご紹介します。ドクターJ!!(JUSEI)なんつって(笑)
主な訴え
この訴えが起こってから2日後に来院してくださいました。
この方のカラダには何が起こっているのでしょうか?
身体の動きの検査
まず首の回旋制限
そしてメインの訴えである腰痛。
後ろにそらせるのも行かなくはない、くらい
このとき(カラダをそらせたとき)、患者さんのアゴが上を向いていました。そこで
これで最長筋の疑いが強まりました。
最長筋とは下の図のように骨盤から首の付け根まで走っている筋肉になります(下図の青い筋肉が最長筋です)。

触察をすると最長筋の腰椎部にかなりの硬結と圧痛がありました。
次はエコーによる観察です。
エコー観察
先ほどのカラダの動き検査で疑いの強かった最長筋を目指してエコー観察を行います。
するとありました。fasciaの重積が。
タブを押すと画像が切り替わります↓



正確にいうと最長筋と腸肋筋の境い目にあたる部分でのファシアの重積であることがわかりました。
以前にもこんな症例ありましたね(笑)
さて悪さをしている原因がわかりましたので成敗したいと思います。
Fasciaリリースを実施した結果
エコー画像の変化をご覧いただきます
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身体を後ろにそらしてもらいました。
これにて一件落着です。
その後、LINEでのやり取りはこんな感じでした。

これにて治療(施術)も完了です。
まとめ
それが最長筋を通じて左の肩から首の筋肉に良くない影響を普段から与えていたせいで、ちょっとしたことで首、肩の筋肉がつった。その結果、首や肩の筋肉にも変な力が入ってしまったのでファシアの重積があった腰部に痛みが発生した、と推測されます。
https://168168168.jp/iroha-do/fascia-release/