院長ブログ

「首が回らない」が腰痛と同時に発生!首を治療しても治らない理由

2020年2月15日更新

今回は首と腰が同時におかしくなって、同時に治ったケースです。
われわれの仕事で一番やったなあって思うときがあります。
それはドクターG(NHKでやってた番組)みたいに知識と推理で患者さんの症状バシっと解決できて治せたときです。

今回はまさにそんなケースをご紹介します。ドクターJ!!(JUSEI)なんつって(笑)
 

主な訴え

40代女性 さん
午前中に鞄を肩にかけようとしたら左の肩~首の筋肉がつった。それはすぐに治ったんだけどその後、同じ左側の腰痛がおこってきたと思ったら左に首も回らないようになった
 
この訴えが起こってから2日後に来院してくださいました。
この方のカラダには何が起こっているのでしょうか?
 

身体の動きの検査

まず首の回旋制限

40代女性さん
右は90度くらいまで回るけど左は半分の45度くらいしか回らない
 
そしてメインの訴えである腰痛
40代女性さん
カラダを前に倒すのは大丈夫
後ろにそらせるのも行かなくはない、くらい
 
このとき(カラダをそらせたとき)、患者さんのアゴが上を向いていました。そこで
 
いろは接骨院
アゴをひいたまま、カラダを後ろにそらせてみてください
とお願いしたところ、先ほどより全然カラダを反らせなくなりました。
 
これで最長筋の疑いが強まりました。
最長筋とは下の図のように骨盤から首の付け根まで走っている筋肉になります(下図の青い筋肉が最長筋です)。

 
触察をすると最長筋の腰椎部にかなりの硬結と圧痛がありました。
次はエコーによる観察です。
 

エコー観察

先ほどのカラダの動き検査で疑いの強かった最長筋を目指してエコー観察を行います。
するとありました。fasciaの重積が。
タブを押すと画像が切り替わります↓

エコー画像エコー画像解説ありファシアの重積



正確にいうと最長筋と腸肋筋の境い目にあたる部分でのファシアの重積であることがわかりました。
以前にもこんな症例ありましたね(笑)

腰痛に対するエコー観察fascia筋膜リリース~最長筋と腰方形筋の接合部


 
さて悪さをしている原因がわかりましたので成敗したいと思います。
 

Fasciaリリースを実施した結果

エコー画像の変化をご覧いただきます
タブを押すと画像が切り替わります

エコー画像エコー画像解説あり


 
 
身体を後ろにそらしてもらいました。
 
40代女性さん
先生!アゴひいても反れる!
いろは接骨院
首は回りますか?
40代女性さん
回る!!え?なんで?
いろは接骨院
施術した筋肉は腰から首の付け根までついている筋肉なので首が回らない原因もその筋肉にあったんですよ
 
これにて一件落着です。
その後、LINEでのやり取りはこんな感じでした。

これにて治療(施術)も完了です。
 

まとめ

患者美
なぜ腰部の施術で首の回旋制限が取れたんですか?
いろは接骨院
先ほどリリースした最長筋(と腸肋筋の間)の筋膜はもともと硬かったのだと思われます。
それが最長筋を通じて左の肩から首の筋肉に良くない影響を普段から与えていたせいで、ちょっとしたことで首、肩の筋肉がつった。その結果、首や肩の筋肉にも変な力が入ってしまったのでファシアの重積があった腰部に痛みが発生した、と推測されます。
 
いろは接骨院
首が回らない原因が腰から発生しているという珍しいケースでしたが、無事に治ってよかったですね。
 

筋膜リリース、Fasciaリリースがどんなものかはコチラ
https://168168168.jp/iroha-do/fascia-release/

 

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