院長ブログ

足をねんざして内くるぶしのほうも痛がる場合、何が起こってるのか

2017年5月29日更新


ご覧くださりありがとうございます。
三重県四日市市のいろは接骨院 服部です。
 
今回は野球部に所属の中学生が足首のねんざをやっちまって外くるぶしのところだけでなく、内くるぶしの下も痛いというケースです。
最近ときどき見かける症例なんですけど、今回のエコー観察画像をみるとどうなっているか、がよくわかると思います。
 
ではごらんください!

問診結果

中二野球部
足首を内側に倒して(外側を伸ばして)ひねった。外側だけでなく内側も痛い

触察の結果

内くるぶしと舟状骨の間に強い圧痛がありました。

この位置にはふくらはぎの深層から始まっている「後脛骨筋」の腱があります。
また三角靭帯と呼ばれる靭帯の一部がありますが、この靭帯はかなり強靭な靭帯のため、損傷することはめったにありません。

後脛骨筋とは
ふくらはぎにある二本の骨の間の膜(骨間膜)から始まり内くるぶしの後ろを通って舟状骨や内側楔状骨につく筋肉。
足部のアーチ形成にも関与が強いとされていてシンスプリントや有痛性外脛骨の原因ともされている。

 

エコー観察の結果


画像の矢印の部分に後脛骨筋腱が走行しているんですが、損傷しているのが確認できます。
これは内返しが起こったことによりくるぶしと距骨で後脛骨筋腱が挟み込まれて損傷したケースと言えます。

当院での処置

外側のねんざ(前距腓靭帯)に加えて腱の損傷があり足関節の固定は必須であったので当院で最も用いられているインソール組込式ギブスシーネを作成いたしました(写真は違う患者さんです)

外側のねんざは約2週間、内側の腱損傷は約3週間ほどで野球をやってみようという形になりました。

3週間後の患部のエコー画像

少しキズ残って見えますが立体で見るとだいぶ収まってるんですよ

まとめ

いろは接骨院
足が過剰に回内しているときに、踵骨が外反し、上に載っている距骨が内下方に落ちる(偏平足のほうにむかう)と距骨が内側に出っ張ってしまい、挟み込みが起こりやすいのではないでしょうか
当院では足の内側の痛みにも有効な「回内足を矯正するインソール」の制作も行っています
059-333-4155
詳しくはこちら
https://168168168.jp/iroha-do/foot-care-and-insole/