四日市のいろは接骨院でひとり院長をしています服部です。
部活動を頑張っているとケガをすることがあるのですが、わかりやすい原因がなく痛がってくる中学生高校生がたくさんいます。
いつの間にか痛かった、とかだんだん痛くなってきて治らない
といった場合は何かしらのスポーツ障害を疑ったほうがいいと思いますので専門家に診てもらうことをオススメいたします。
今回も当院に来院した症例を取り上げて紹介します。
主な訴え
部活は休めないのでかなりハードにやってきたけど、昨日走ったらものすごく痛くなった
検査結果
・触察すると骨の上(第三中足骨)にピンポイントで圧痛がある
・一見すると腫れなどはない
・エコー観察による結果
①骨に変形がみられる
②骨膜に肥厚がみられる(分厚くなってる)
③新たな血流反応がみられる
ひとつひとつ検証していきましょう。
今回、付き添いでやってきたお母さんは「腫れがなかったのでそんなに心配してなかった」とのことでした。
フツーの骨折でしたら変形や腫れが著名にでるのでわかりやすいかもしれませんが、疲労骨折かどうかを腫れで判断するのは難しいと思います。
実際の写真を下に掲載しますが特に腫れている感じはないですよね。
圧痛とは「押すと痛い」ということです。
今回もこの圧痛があったわけなのですが、痛みの種類が完全に早い痛みです。
文字にするとわかりにくいかもしれません。
別の表現をすると「カラダがビクっとなる痛み」「走るような痛み」「ズキッ!とする」といえばいいでしょうか。
これと違う場合は押さえたときに「あー痛い」という表現になることが多いです。肩こりのような筋肉が張っているところを押すと痛い、とかカラダが固い人のストレッチで痛いのような表現です。
今回の「速い走るような痛み」はカラダにとってよくないものです。逆に良くないものだから「速く伝わらないといけない」ということです。
今回のように骨折している場合はキズがついていてそこを触るとひどくなる可能性があるために早く鋭い痛みでカラダは教えてくれています。
今回エコー観察をした結果、疲労骨折である可能性を高める3つのポイントがありました。
画像とともに見ていきましょう。
ほぼ一直線できれいな白い線が表示されます。
①骨の変形
②骨膜の肥厚
③血流反応の出現
これらのポイントから疲労骨折の可能性が高いことが示されました。
後日、医科に対診を申し込み、結果「右第三中足骨疲労骨折」との診断をいただきました。
疲労骨折を疑うポイント
今回は当院で行っているチェックの様子をご紹介する形となりました。
疲労骨折を疑うポイントを他にもあげておきます。
疲労骨折の起こりやすい場所を痛がっている
疲労骨折の好発部位というものがあります。
①足の甲
②足のすね
③肋骨
という3つなのですが、子供に起こるのは①と②です。③はゴルフをする人やスコップを使う仕事の人に多いです。
この場所を痛がっている時点で少し疑いを持ったほうがいいでしょう。
年齢が15歳前後である
今回14歳の中学三年生でした。こんな若い子供が骨折なんか・・・と思うのが落とし穴です。一番多い年齢が15歳前後であることが言われています。
特に高校一年生はまだ骨が出来上がってないのにいきなり激しい部活動などをすると今回のようになりやすいでしょう。
飛んだり跳ねたり走ったり、を異常な量している
今回のケースはハンドボール部でした。
他にもバスケ部、バレーボール部といった部活をしている中学生、高校生などは注意です。
また他の部活でも異常に走らされてスネの骨が疲労骨折してるテニス部なんかも来院しています。
「部活は休めない」が口グセ
頑張り屋さんな子どもさんはなりやすいです。
逆にそれくらい頑張る子だからこそ疲労骨折まで行ってしまうと思ってください。
チョコレートが好き
これは私の知り合いの先生が言ってました。
今回の子も当てはまるようです(笑)
痛みがでて3~4日経っても痛みが治まらない場合、専門家に相談するという選択肢を持つようにお願いいたします。
059-333-4155
詳しくはこちら
https://168168168.jp/iroha-do/foot-care-and-insole/